年金の繰り下げ受給は得?何歳から受け取ると有利かを解説
最終更新: 2026年6月23日
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年金の「繰り下げ受給」は、受け取りを65歳より遅らせることで、1ヶ月あたり0.7%・最大で84%(75歳まで)年金額を増やせる制度です。長生きするほど得になりますが、損益分岐は受給開始から約12年後(70歳開始なら約82歳)。寿命や働き方しだいで、得かどうかが変わります。
繰り下げで年金はどれくらい増える?
65歳でもらえる年金を基準に、受給開始を遅らせると次のように増えます(増額率は一生続きます)。
| 受給開始年齢 | 増減率 | 月額の例※ |
|---|---|---|
| 60歳(繰り上げ) | −24% | 約 12.2万円 |
| 65歳(通常) | ±0% | 約 16.1万円 |
| 70歳(繰り下げ) | +42% | 約 22.8万円 |
| 75歳(繰り下げ) | +84% | 約 29.6万円 |
※会社員(厚生年金40年・平均年収500万円・基礎年金40年納付)のモデル例。あなたの見込み額は公的年金 受給見込み額で繰り上げ・繰り下げを変えて試算できます。
損益分岐は何歳?
繰り下げは「もらう時期が遅い代わりに毎月の額が多い」ので、ある年齢を超えて長生きすると、トータルの受取額が多くなります。
- 70歳繰り下げ vs 65歳開始:損益分岐はおおむね81〜82歳
- つまり、82歳より長生きすれば70歳繰り下げの方が得、それより早く亡くなると65歳開始の方が得、という目安です。
繰り上げ(早くもらう)はこの逆で、早く受け取れる代わりに減額が一生続き、長生きすると不利になります。
得かどうかの判断ポイント
- 健康・長生きに自信がある → 繰り下げが有利になりやすい
- 65歳以降も働く・他に収入がある → 受給を遅らせやすい(繰り下げ向き)
- 早く確実に受け取りたい・健康に不安 → 通常65歳または繰り上げも選択肢
- 繰り下げ中に亡くなると増額を受け取れないため、全額を繰り下げず一部だけ繰り下げるなどの工夫もあります。
よくある質問
繰り下げ受給は何歳まで遅らせられる?
最大75歳までです(2022年4月から上限が70歳→75歳に拡大)。75歳まで遅らせると84%増えます。
繰り下げと繰り上げ、どちらが得?
長生きするなら繰り下げ、早く受け取りたい・健康に不安があるなら通常〜繰り上げ、が基本です。損益分岐(約82歳)を一つの目安にしましょう。
本記事の金額はモデル例の概算です。実際の年金額・増減率は加入記録により異なります。ねんきん定期便等でご確認ください。
出典・参考
- 日本年金機構 年金の繰下げ受給
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