個人事業主・フリーランスのNISA|経費にできる?節税になる?
最終更新: 2026年6月24日
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個人事業主・フリーランスがNISAを始めるとき、よくある疑問が「掛金は経費にできる?節税になる?」です。結論は、NISAは経費にも所得控除にもならず、事業の節税にはなりません。NISAのメリットは「運用益が非課税」になることで、所得税・住民税を直接減らす効果はありません。
NISAは「節税」ではなく「運用益が非課税」
| 効果 | 事業の節税になる? | |
|---|---|---|
| NISA | 運用益(値上がり益・分配金)が非課税 | ✕(所得控除なし) |
| iDeCo | 掛金が全額所得控除+運用益非課税 | ◯ |
| 小規模企業共済 | 掛金が全額所得控除 | ◯ |
| ふるさと納税 | 寄付額の大半が税額から控除 | ◯(実質) |
NISAは投資して得た利益にかかる約20%の税金がゼロになる制度です。掛金(投資額)を経費に計上したり、所得から差し引いたりはできません。一方、iDeCoや小規模企業共済は掛金そのものが所得控除になるため、課税所得が減って所得税・住民税が下がります。
個人事業主の節税は「所得控除になる制度」から
節税を優先するなら、まず掛金が所得控除になる制度を使うのが基本です。
- iDeCo(小規模企業共済等掛金控除):自営業(国民年金第1号)は月最大68,000円・年最大81.6万円まで。全額が所得控除。
- 小規模企業共済:月最大70,000円・年最大84万円まで。全額が所得控除。廃業・退職時の退職金代わりにもなります。
- 国民年金基金・付加年金:将来の年金を増やしつつ所得控除。
- ふるさと納税:実質負担2,000円で返礼品(自営業のふるさと納税)。
これらで課税所得を下げたうえで、余裕資金をNISAで非課税運用する、という順番が効率的です。iDeCoとの違いはNISAとiDeCoの違いで詳しく解説しています。
NISAとiDeCo、どちらを優先する?
- 節税を最優先 → iDeCo・小規模企業共済(所得控除が大きい)
- いつでも引き出せる柔軟性 → NISA(iDeCoは原則60歳まで引き出せない)
事業の浮き沈みがある個人事業主は、急な資金需要に備えて引き出しやすいNISAと、節税効果の高いiDeCo・小規模共済を組み合わせるとバランスが取れます。
よくある質問
NISAの掛金は経費になりますか?
なりません。NISAへの投資は資産の購入であり、事業の必要経費にはあたりません。所得控除もありません。
個人事業主はNISAとiDeCoどちらがお得?
節税効果はiDeCo(掛金が全額所得控除)が上です。ただしiDeCoは原則60歳まで引き出せないため、流動性を重視するならNISAも併用しましょう。
屋号の口座でNISAはできますか?
NISAは個人名義の口座で開設します。事業用(屋号)口座ではなく、本人名義の証券口座で利用します。
本記事は一般的な解説です。具体的な節税・税務の判断は税理士や所轄の税務署にご確認ください。
出典・参考
- 金融庁 新しいNISA
- 国民年金基金連合会 iDeCo(イデコ)
- 将来額の試算はNISA積立シミュレータ・iDeCoシミュレータをご利用ください。
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